京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2023年10月27日金曜日
遠く長い旅
もう8年ほど前から、ずっと店舗にあるガラスの吊り下げ容器。人形師をされている方の御宅から、直接買取させていただいた品です。
最近はもっぱら、鳥を入れて飾っていました。
「これは何につかうものですか?」と聞かれると、
「すみません、わからないんです。何でしょうねえ・・・」という会話を、数えきれないほどしてきました。
数ヶ月前にもそんな話をお客様としていたのですが、先日そのお客様がまたご来店されて、
「とある映画に出てきましたよ!」と教えていただきました。
その映画を見てみると、1860年代、ノルウェーの裕福な家のダイニングで 「吊り下げ燭台」 として使われていました。
日本のものではなかったんですね。古道具屋をしていると、たまに用途不明のものに出会うことがあります。
その不思議が解けたときのスッキリ感ったら!
ということで、本来の用途で一度使ってみました。
150年前は、どこかのヨーロッパ貴族のお家で使われていたのかもしれませんね。
遠く長い旅をしてきた品、今まで見てきたものの思い出話を聞かせてほしいです。(SOLD OUT)
<2023年11月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
9日、11日、14日、16日、18日、20日、23日、25日、28日、30日
★ 16日および18日につきましては、オープン時間が12時となります。
※事前にご連絡いただき調整がつきましたら、休業日や時間外でもご来店いただけます。 月に10回くらいは、そのようにして予約制オープンしております。どうぞご遠慮なくお問い合わせくださいね。(ツキヒホシ 090-5889-1039)
<明日・10月28日の営業につきまして>
急なお知らせで申し訳ございませんが、明日の営業は<<10~13時、15時〜16時>>とさせていただきます。
13時〜15時の間はクローズいたしますので、ご注意くださいませ。
2023年10月18日水曜日
樹種
木製品が大好きです。
古道具屋をしていると、すばらしい素材をすばらしい技術で加工した品に度々出会います。
手触り、色、重さ、硬さ、、、お盆ひとつでも樹種によってかなり表情は異なります。
それに加えて、経年で艶をまとったり、枯れた風情が増したりして、ますます個性が出てきます。
ちょうど今、すばらしい造りの丸盆がたくさん入荷しているので、ずっと気になっていた本を買いました。
これを読んだら、どのお盆がどの木でできているのかわかるかな、、、と期待しつつ。
結果、、、やっぱりあまりわからなかったです笑。
ケヤキ、松、トチ、桜、桑あたりはわかりやすいんですが、それ以外を見分けるのはやっぱり難しい。
もし木にお詳しいお客様がご来店された際には、お教えいただけたらとても嬉しいです。
木味がとってもいい感じのミラーも新入荷。(SOLD OUT)
もともとは可愛いさくらんぼの絵が額装されていたのですが、新しい鏡に差し替えました。
2023年10月12日木曜日
後藤塗
ようやく秋らしい気候になり、毎日空気もご飯も美味しいです♪
行事も多いし、日々が飛ぶように過ぎていく季節でもありますが、せっかくの陽気を楽しみながらお出かけも満喫したいですね。
そして、そんな秋が終わればすぐにやってくる年末年始!
・・・ということで、この写真です。ずいぶん気がはやくてすみません。
大好きな後藤塗のお重が色々と揃ったので、ご紹介したくて。
この写真は、今年のお正月にいただいた「わっぱ堂」さんのおせちを、丸型の後藤塗三段重に詰め替えて撮影したものです。
もりもりに詰めても美しいですし、もっと余白をとって葉っぱや小皿を使いながら詰めても楽しそうです。
近所の大人気レストラン「わっぱ堂」さんが育てたオーガニック野菜と、海の幸、山の幸がいっぱい♪
落ち着いた朱色の漆が料理を引き立ててくれます。
もちろん、おせちでなくとも、ちょっと特別なときのお料理や、お菓子を持ち寄るときに使ったりするのも素敵です。
今は、このサイズの丸型がひとつ、もう一回り小さい丸型がふたつ在庫ありです。
(実は、滅多に仕入れができない「角型」もあったのですが、すぐに嫁いでいきました。)
後藤塗は天然木をくりぬいて作ってあるので丈夫ですし、派手すぎない落ち着いた色合い、シンプルだけれど温かみを感じさせるまだら模様が魅力的。
数十年前に作られたものが未使用の状態で出てくることがあるので、常にお店に在庫があるよう心がけているおすすめの品です。