古道具 ツキヒホシ
京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2025年10月26日日曜日
秋明菊
秋明菊(シュウメイギク)、こんなに可憐で繊細そうなのに、地下茎でぐんぐん増える丈夫な花。
毎年この時期に目を楽しませてくれます。
ただ、あまりに勢力拡大して増えていくので、庭に植えるかどうかは熟考したほうがいいような・・・
いや、やっぱりそんなこと気にならないくらい、大好きな花なのです。
もし株分けをご希望の方がいらしたら、来春にぜひもらってください♫
白磁のまるい花瓶、新入荷です。
そして讃岐彫の丸盆、角盆がまとまって入りました。
トチノキをくりぬいて、漆を何度も摺り込んでは拭き取るを繰り返す摺漆の技法で仕上げてあります。
美しい木目を生かしたシンプルさが好きです。
お膳として、お盆として、いろんな使い方ができそうです。
角、丸、どちらがお好みでしょうか?
<2025年 11月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
4日、7日、11日、13日、15日、17日、19日、22日、25日、27日、29日、
※事前にご予約いただきましたら、予約制でもオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
2025年9月27日土曜日
民藝コーヒーカップ
長すぎた夏が終わり、秋の花々に心浮き立つ日々です。
畑に植えたフジバカマには、ひらひらとアサギマダラがやってきてくれました。
毎年のように異常気象が続いて、飛来数も減っている近年なので、姿が見られるとホッとします。
先日、京セラ美術館で開催されている「民藝誕生100年〜京都が紡いだ日常の美」に行ってきました。
民藝運動に関わった人々の作品が多分野に渡って集められて、圧巻でした。
京都との繋がりを軸にした展示なので、作品やストーリーが身近に感じられて、嬉しい発見も。
民藝つながりで今日ご紹介するのは、椋木英三(椋木春水)氏のコーヒーカップと湯呑みです。
河井寛次郎氏の最後の直弟子として10年間陶芸を学び、辰砂の赤や呉須の藍色を使った作品も多く作られましたが、私が個人的に好きでたまらないのが白磁のシリーズです。
どっしり重厚感のある造りですが、優しい青みがかった白磁の色で、どんな景色とも調和してくれるおおらかさがあります。
湯呑みや花器はたまに入手できるのですが、今回はちょっと珍しいコーヒーカップ&ソーサーが入りました。(5客)
ふくよかなラインにうっとり。
かなり大きめサイズなので、コーヒーはたっぷり入ります。ポタージュスープを入れても素敵だろうなあ。
しのぎ湯呑みも、大きめです。(4客)
写真では伝わりにくいのですが、「急須用」の大きめ茶托をあわせることでバランスをとっています。
飲み物をいれる容器を選ぶとき、容量の大きさはかなり大事なポイントだと思いますので、民藝好きで、存在感大の大きめカップや湯呑みをお探しの方には是非おすすめしたい品です。
<2025年 10月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
4日、8日、10日、12日、16日、22日、24日、27日、30日
※事前にご予約いただきましたら、予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
2025年8月26日火曜日
ベアフェス!
何年も前から、どうにも気になって仕方がない存在、木彫り熊。
ある日、お客様におすすめしていただいた「熊彫図鑑」を読んでからというもの、ますます熊が気になっています。
店には常に、熊マスク(顔だけの木彫熊)を置くようになりました。
その熊たちも、ひとつまたひとつとお客様に連れてかえっていただき、その度に代替わりした熊を仕入れて、いろんな熊マスクを見てきました。
凛々しい系/かわいい系/おだやか系/アンバランス系。
目がキラキラのガラス玉/眼球まで木彫りで再現。
毛並みが細やかな彫り/おおまかな彫り。
ニスで黒や茶色に塗装されたもの/無塗装。
口が開いている/閉じている(あるいは鮭をくわえている)。
手のひらサイズ/一般的なサイズは25〜30センチ/60センチほどの特大も。
様々なタイプがあるけれど、作家の魂を感じる力強い作品と出会うと、背筋がのびるような緊張感があります。
そして、熊彫が生まれた時代背景や、北海道に入植した人々の苦労に想いを馳せます。
ちょうど今、店舗には6頭の熊が集まりましたので、ひっそりとベアフェス開催中!
熊が気になる方々、ぜひ熊トークしましょう♪
そうそう、最後にひとつ珍しい熊マスクの写真を。
滋賀県・朽木のはるやファミリー(haruyaguesthouse)の玄関に飾ってある熊マスクです。
江戸時代、北海道の山に芽吹いた一本の木(おそらくシナノキ)。
厳しい冬を数十回乗り越えた後に伐採され、熊彫りをする農民の手元にやってきて、熊マスクとなり、
北海道にきた観光客が買い求めてどこかでしばらく飾られたものの、
どういうわけか海を漂い、波に洗われて輪郭を少しずつ失い、
ある日、素敵なゲストハウスオーナーに拾われて、世界中からやってくる人を出迎えている。
なんて数奇な運命でしょうか。
山深い楽園のような場所、ハトやカモも一緒に暮らしている賑やかなファミリーのもとにたどり着いて、きっと毎日楽しんでいるだろうなと思います。
<2025年 9月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
3日、5日、9日、13日、16日、18日、26日、30日
※事前にご予約いただきましたら、予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
2025年7月27日日曜日
夏、本番
ツキヒホシの店舗のすぐ横には、立派な榎(エノキ)が生えています。
春に芽吹いた葉は、どんどん色を濃くしていき、細かな花がつきます。
緑色の小さな実は、秋になるころには褐色になり、風が吹くと落ちてきます。屋根にあたるときのカラカラとした音が可愛くて。
やがて落葉の時期になると、一気にその葉を落とします。その勢いたるや、、、落ち葉掃除で腕が筋肉痛になるくらい。
冬には枝だけになって、貴重な日光を通してくれます。
年々、店舗と家の上に覆いかぶさるようにして枝を延ばし続け、いつも見守ってくれる大切な木。
(大きな枝が落ちたら屋根が壊れるんじゃないかと心配もしていますが)
エノキが好きなのは鳥や虫たちも一緒で、イカル、カワラヒワ、ヒヨドリたちが実をついばみにやってきます。
毎年、タマムシもやってきます。
見つけると嬉しくなるのは、昔の人も同じだったんですね。「吉兆虫」という別名があるなんて。
同じくエノキの葉を食べるオオムラサキはまだ見たことがないのですが、いつか会えるといいな。。。
今年は雨が少ないので、トマトが絶好調。
さあ、夏本番です!
<2025年 8月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
2日、4日、7日、13日、16日、19日、23日、26日、29日
※事前にご予約いただきましたら、営業日・営業時間にかかわらず予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
2025年7月10日木曜日
白
年々、春と秋が短くなって、夏だけがどんどん長くなっているような。
今年は梅雨もあっという間に終わってしまったので、長い夏になりそうですね。
せめて、白いもので少しでも涼を感じたくなるこの頃です。
元は真っ白だったのだろうけれど、ちょうどよく生成り色に変化している無地の団扇。
ちょうどよく薄手で、ちょうどよく手におさまる白磁湯のみ。
こんな具合にぴったりの ”ちょうどいい” になかなか出会えないので、「やっと会えたね」という気持ちになります。
2025年6月25日水曜日
Smoke Tree
今年も来ました、モフモフの季節です。
見ているだけで、気持ちまでほぐれるような。
優しい空気を漂わせてくれるスモークツリーが大好きです。
今日の店内は、モフモフでいっぱい!
水に活けたまま、ゆっくりとドライにしていただくと、そのまま何年もドライフラワーとして楽しむことができます♪
明日(6/26)、西陣の素敵な八百屋さん「ベジサラ舎」さんにも納品いたします。
ツキヒホシ店舗でも、しばらくの間お求めいただけます。
お花屋さんで購入する価格の3分の1くらいのお値段にしています。
ご予約も承りますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください♪
<2025年 7月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
3日、5日、10日、16日、18日、21日、24日、29日
※事前にご予約いただきましたら、営業日・営業時間にかかわらず予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
2025年5月27日火曜日
うむ。の余韻
先日の「うむ。」に来てくださった方々、どうもありがとうございます。
出店はたぶん6年ぶりくらいでしたが、刺激的で楽しいあっという間のひとときでした。
美味しいもの盛りだくさん、楽しいおしゃべり、工作したものを嬉しそうに持ち歩く子どもたち、びっくりするほど盛り上がるLiveに、鳥肌もののフラメンコダンサー♪
魂が震えるような感動が詰まった場所でした。
きっとご来場くださった方々もそれぞれに、素敵な出会いを楽しまれたことと思います。
この1日のために準備に奔走してくださったみなさまも、本当にありがとうございました。
さて、こちらの渋いお盆が入りました。
お気に入りのお皿を並べて、晩酌したくなる風情です。
裏面は漆塗りで劣化して剥がれかけていますが、表面は拭き漆で、時代感が良い具合に出ています。
<2025年 6月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
3日、6日、10日、13日、17日、21日、25日、27日
※事前にご予約いただきましたら、予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。
登録:
コメント (Atom)
