2019年1月6日日曜日

100年前の青春




前回の湿板写真の話につづき、写真つながりの話をひとつ。

昭和14〜15年頃に撮影された、この写真。
場所は大原の学校です。
大正時代後期に生まれた若者たちは、この時おおよそ18歳ぐらいでしょうか。
もし今もご存命ならば100歳近いご年齢です。


気のおけない友人同士、和気藹々とした様子が伝わって来ます。
冗談を言い合う声すら聞こえてきそうなぐらいの空気感。
なんて良い写真なんでしょうか。 


しかし時代はちょうど、二次大戦が始まったときです。
このなかのおふたりは、ビルマで亡くなりました。 
もしかしたら、出征前の写真なのかもしれません。


古い写真1枚からも教えてもらうこと、感じ取ることが、たくさんあります。






大原で生まれ育ち、「このあたりの一木一草、すべておぼえとる」と言って、面白い昔話をたくさん聞かせてくださる西田さん。

地域の古い写真を集めて、資料集を作る計画を進めてらっしゃいます。
大原の家々に眠る、もしかしたら誰の目にもとまらず無くなってしまうかもしれない写真たち、それらを後世に残すための貴重な活動です。

写真を見せていただきながら、あれこれお聞きしていたらあっという間に時間が経ちました。


こんな素敵な人生の大先輩が身近にいてくださることが、なんと有り難く嬉しいことでしょう。




資料集は今夏には、きっと実現していることでしょう。

その時には、またブログでもご紹介させていただきますね。