2016年3月24日木曜日

樹洞からコンニチハ






先日、森へ出かけたときのこと。

とうとう念願の生物と出会いました。








樹洞から顔を出しているのは・・・ムササビさん。


広葉樹森にはたくさん住んでいるであろうムササビですが、普通の暮らしのなかでは会うことのない森の住人です。

夜は樹間を滑空し、昼間は巣穴で夢の中・・・。
異変を察知すると、安全確認のために洞穴から顔を出して周囲を伺うのです。



このときも、穴から顔を出して、こちらをじーっと見つめること30秒ほど。
こちらも身動きしないまま見つめ返します。

そのうち眠気にひきずられるようにして、少しずつ頭が沈んでいき、ぽとりと巣穴のなかに落ちていきました。 







このひとときの記憶は、心の奥にそーっと仕舞っておこうと思います。

ふとした折に、

「あの樹洞で、今もムササビが眠っているのかな」

「今頃、夜空を滑空しているのかな」

そう思い出すだけで、一服の清涼剤のように晴れやかな気持ちにさせてくれます。