京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2025年4月15日火曜日
竹かご二段重
「人生60歳を過ぎると、生き様が顔に現れる」と聞いたことがあります。
私が敬愛するこの御方にお会いすると、いつもその言葉を思い出します。
長年、猟師として山をかけまわってきたお父さん、いつも豪快に「わっはっはー!」と笑っていて、人望厚く、京都府猟友会の会長を長らく勤められました。
お父さんが獲って捌いてくるシカやイノシシは、まったく臭みを感じない力強い味で、若かりし20代の私にジビエの美味しさを初めて教えてくれたのでした。
その側でいつも辛口コメントをするお母さんとの掛け合いは、もはや漫才でも聞いているかのような完璧なリズム感で、
とある夫婦喧嘩のときには「あんた!その鉄砲で私を撃ってからお行き!!」と言い放ったお母さんの話は忘れられません。
人情深いお母さんは、私が梅酒を好きなのを知ってからは、いつも自家製梅酒を出してくれるのですが、
体調が悪い時だけは、「あんた、風邪ひいたときはコレ一発やで!」とマムシ酒(もちろんお父さんが捕まえたマムシで自家製)の瓶をドン!と机に置くのでした。
先日、数年ぶりにお会いしても変わらぬ様子に、胸がいっぱいになりました。
血が繋がっていなくても「お父さん」「お母さん」と呼べる人が居てくれることの嬉しさ。
さて。なんでこんな話になったかと言いますと、今日ご紹介するのは、このご夫婦からの委託販売品なのです。
丸型の竹かご2段重。(SOLD OUT)
一見、普通のかごなのですが、、、
取っ手が縮むんです。
珍しい細工で、私は初めて見ました。
仕舞っておくときに取っ手が邪魔にならないような工夫なのでしょうか。
内部が見えないのでどんな仕掛けなのかわからないのですが、「カチッ」と部品がはまる手応えがあり、造り手の遊び心とプライドが詰まっているのが感じられます。
<<2025年 GW 営業スケジュールについてお知らせ>>
◼️4月26日の営業予定日につきましては、大変申し訳ございませんが、クローズに変更させていただきます。
天候によって予定が変わる時期のため、もし「26日が雨の場合はオープンに変更」となりますが、雨の具合によっては当日ギリギリまで予定がはっきりしない可能性もあります。
ご迷惑をおかけいたします。
状況が曖昧なため、ご来店希望の方はお手数ですが一度お電話いただけましたら確実です。
◼️4月29日 営業いたします。ただし、オープン時間が12時の予定となります。交通状況によっては少し遅れる可能性がありますので、ご了解ください。
この日は「大原女時代行列」が催されます。13:00 寂光院を出発 〜 15:00 三千院到着予定です。
◼️5月1日 営業いたします。
◼️5月5日 営業いたします。ただし、5月1日、2日が雨だった場合は、クローズに変更することになります。変更の場合は、前日までにご連絡いたします。
GW以降の営業予定は、また後日ご案内いたします。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。