魚籠 SOLD OUT
しばらく前のこと。
アメリカからやってきた年配の男性が、この籠を見て嬉しそうに目を細めながら
「これ、釣りの魚籠だよね?」と言うのでした。
外国の方がなぜすぐに分かったのだろうと思っていると、
「日本の魚籠はよく出来ているからね。釣りが好きな人は知ってるよ」と。
なるほど、確かによく出来ています。
蓋の革には魚の大きさを測るための数字(尺)が刻印されており、
背中部分はぴったりと身体に添うようにカーブして作られています。
これを腰につけて渓流釣りを楽しんでいた人の姿が目に浮かぶようです。
大きな魚を釣ったときには、すぐに目盛りで大きさを確認したことでしょう。
映画「リバー ランズ スルー イット」でもブラッド・ピット演じる主人公がこれと同じ型の魚籠をつかっているそうです。
何十年もの時間を経て革の劣化が進んでいますので、魚籠としての実用にはおすすめできませんが、花入れにするのはいかがでしょう。
ちょうどぴったりと口部分に大きさが合うガラス徳利がありましたので、セットで販売しようと思います。