2018年2月6日火曜日

「四季の野草リース」出版記念イベント 『野草と古道具のある暮らし』




大原で生まれ育った友人、辻典子さんが本を出版されました。

「四季の野草リース」 世界文化社 



名前も知らないままに「雑草」と、私がひとくくりにして呼んでいた植物たちの面白さを教えてくれたのが、辻さんでした。

「これよく見たらものすごく可愛い形してるのよ」とヒメコバンソウを持ってきてくれたり、
「紫色のこんな実があるんだけど、なかなか見つからないんやわ」とノササゲの実の面白さを話してくれたり、
「今、あの斜面にヒガンバナが満開だから見に行ってね」と秘密の場所を教えてくれたり、
「ハルジオンをドライにすると可愛いよ」とアドバイスしてくれたり、、、


辻さんに教えてもらった草花のことを思い出して見ると、書ききれないほど。


写真:梶山正

ベニシアさんの庭の手入れを長年一緒にされており、最近放映された「猫のしっぽ かえるの手」にも出演されていますが、印象深かった言葉が
「花屋で売っている花だけが花じゃないと思うんです」と。 

道ばたに、河原に、田んぼの畦道に、山の斜面に、耕作放棄地に、、、
すぐ身近にある草花たちの美しさや面白さを活かして、リースやスワッグを作る辻さんの世界観に、何度もはっとさせられました。 

草花の話をしているとき、いつも楽しそうに笑っている辻さんの知恵が詰まった一冊。
いよいよ出版されて、とても嬉しいです。 


写真:梶山正


身近にあるもののなかに「美」を見つける感覚。
忙しさについ忘れがちになるけれど、古道具に接していると
「昔のひとびとはとても大切に育みながら暮らしのなかで楽しんでいたことだろうなあ」と日々感じられます。 

皿に描かれる図案には、四季それぞれの身近な草花が多く、
花には蝶、風にゆれる柳にはツバメ、など自然のひとこまを切り取っています。
盆などの木製品では木目の美しさをあるがままに堪能する感性が大切にされて、木目の種類や呼び名もたくさんあります。 

自然の美は、時にはあるがまま、時には図案化したり昇華させたりして、暮らしの道具に取り入れられています。 
そうして作られた道具たちは、姿そのものが凛として美しい。 


今回、本の出版を記念して、そんな野草と古道具の美しさを再発見していただけるような催しを「すみれや」さんと企画しました。


ぜひお立ち寄りくださいませ。 




「四季の野草リース」出版記念イベント

2018年2月24日(土)・25日(日)   11:00~18:00

会場:すみれや2階スペース

  辻典子(野草)

  ツキヒホシ(古道具)
  呱々(古道具)
  木果木果(古道具)

[辻典子リース作り実演]    2月25日(日) 13:00~16:00


辻典子プロフィール

京都・大原生まれ。大原在住。
フラワーデザイナー(NFD講師)
子供の頃から野の花が大好きで、レンゲやシロツメグサで作った花輪を冠にして育
つ。栄養士として就職したものの、花に携わる仕事があきらめられず、花屋でアルバイトをしながらフラワーデザインを学ぶ。約15年前から本格的に野草リースを作り始める。京都・大原の町内のハーブ園で、ハーブの育て方や使い方も模索している。