ツキヒホシの看板を新調しました。
りんごをかじって芯を残したような、ちょっと変わった形の古材を入手したので、店名を彫ってもらったのです。
江戸時代に職業として現れた両替商のトレードマークとなり、後に銀行の地図記号にもなりました。
きっと両替商の看板を作るつもりで板材を加工したのだけれど、何らかの事情で使うことなく仕舞ってあった板材なのでしょう。
本人はまさか古道具屋の看板になるとは思ってもみなかったことだろうと思いますが、せっかくの立派なケヤキ材の板。
ツキヒホシの新しい顔として頑張っていただきます。
この重量感たっぷりの看板を支える鉄製フックを作ってくださったのは、Tetsucolaさん。
本職をもちながらも、鍛冶屋を継ぐ修行中、時にはブラジリアン太鼓(Ave Covo)を打ち鳴らし、本町エスコーラという共同体を運営したりと、いくつもの顔を持つエネルギッシュな方。
フックに加えて、この看板を出店時に持ち運んでつかうための鉄製スタンドも作ってくださいました。
そのデザインが秀逸で、惚れ惚れとしてしまいます。
看板がふわりと宙に浮きながらも、しっかりした安定感。
素敵なスタンドを作ってくださって、ありがとうございます。
いざという時に頼める「鍛冶屋」さんがいる。
とても嬉しいことです。