2025年3月25日火曜日

備前たぬき



このまんまるお腹が親近感を誘うのでしょうか。

たぬき徳利は、いつも人気者。

むかしむかし、病気の母狸のために保命酒を買いに来た娘狸なんですって。



「保命酒」を売るための容器として作られてきた焼き物ですが、「古くなるほどに、ケモノらしい顔つきになる」と言われており、たしかにその通り。

近代のものは、ドラえもん的な丸っこいキャラクター化しており、産地は備前から丹波に移っています。

でも古備前の狸は、こんなに凛々しい顔。そして身体のラインは愛嬌たっぷり。




去年、その保命酒の産地である広島県の「鞆の浦」に行く機会がありました。

せっかくなので、この愛すべき狸たちの時代系譜を調べたいと思っていたのですが、

地元の資料館に行っても、保命酒を生産しているお店に行って聞いてみても、あまり詳しいことはわかりませんでした。

顔つきやサイズの違いなどで、時代の判別ができたらいいなと思っていたのですが、、、。



というわけで、現在店舗にある3体の狸たちの時代ははっきりわからないままなのですが、大きさや風合いから見て明治時代までは遡るのではないかと思っています。

とっても良いお顔。

毛並みもはっきりと細やかに浮かび上がっており、状態も◎





ちなみに、鞆の浦はとっても良いところでした。

のびやかな海沿いの町。

ジブリ映画「崖の上のポニョ」のモデルになった場所でもあり、素朴さを残しつつ活気もあふれていました。









<2025年 4月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃

2日、4日、8日、10日、15日、17日、19日、23日、26日


※27日以降、GWの予定につきましては、流動的になりそうです。また後日、ご案内いたします。

※29日は、大原女時代行列が予定されています。13時寂光院を出発し、三千院へ向かって練り歩きます。

※事前にご予約いただきましたら、予約制でオープンできるタイミングもありますので、どうぞお気軽にご相談ください。

ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。