京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2025年8月26日火曜日
ベアフェス!
何年も前から、どうにも気になって仕方がない存在、木彫り熊。
ある日、お客様におすすめしていただいた「熊彫図鑑」を読んでからというもの、ますます熊が気になっています。
店には常に、熊マスク(顔だけの木彫熊)を置くようになりました。
その熊たちも、ひとつまたひとつとお客様に連れてかえっていただき、その度に代替わりした熊を仕入れて、いろんな熊マスクを見てきました。
凛々しい系/かわいい系/おだやか系/アンバランス系。
目がキラキラのガラス玉/眼球まで木彫りで再現。
毛並みが細やかな彫り/おおまかな彫り。
ニスで黒や茶色に塗装されたもの/無塗装。
口が開いている/閉じている(あるいは鮭をくわえている)。
手のひらサイズ/一般的なサイズは25〜30センチ/60センチほどの特大も。
様々なタイプがあるけれど、作家の魂を感じる力強い作品と出会うと、背筋がのびるような緊張感があります。
そして、熊彫が生まれた時代背景や、北海道に入植した人々の苦労に想いを馳せます。
ちょうど今、店舗には6頭の熊が集まりましたので、ひっそりとベアフェス開催中!
熊が気になる方々、ぜひ熊トークしましょう♪
そうそう、最後にひとつ珍しい熊マスクの写真を。
滋賀県・朽木のはるやファミリー(haruyaguesthouse)の玄関に飾ってある熊マスクです。
江戸時代、北海道の山に芽吹いた一本の木(おそらくシナノキ)。
厳しい冬を数十回乗り越えた後に伐採され、熊彫りをする農民の手元にやってきて、熊マスクとなり、
北海道にきた観光客が買い求めてどこかでしばらく飾られたものの、
どういうわけか海を漂い、波に洗われて輪郭を少しずつ失い、
ある日、素敵なゲストハウスオーナーに拾われて、世界中からやってくる人を出迎えている。
なんて数奇な運命でしょうか。
山深い楽園のような場所、ハトやカモも一緒に暮らしている賑やかなファミリーのもとにたどり着いて、きっと毎日楽しんでいるだろうなと思います。
<2025年 9月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
3日、5日、9日、13日、16日、18日、26日、30日
※事前にご予約いただきましたら、予約制でオープンいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
ツキヒホシ 090-5889-1039 (山本) または インスタグラムDMにてお問い合わせいただけます。