京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2023年5月24日水曜日
さみしさは彼方
カライモブックスさんの随想集がとうとう発行されました。
彼らのフリーペーパー「唐芋通信」が大好きで、はやく本にならないかなあ、とずっと待ちわびていたのです。
「さみしさの彼方 カライモブックスを生きる」には、過去の唐芋通信に掲載されていた文章や、新たに書き下ろした文章が掲載されています。
唐芋通信は発行当初からずっと面白くて、心をゆさぶる言葉であふれていて、読んだあとの余韻は生活の端々に刻まれていきます。
そしていつも鮮烈に印象に残るのは、彼らの言葉の正直さでした。
どこまでも正直で、深く研ぎ澄まされた言葉の世界に連れていってもらうことの、心地よさと緊張感。
「言葉を大切にする」ってこういうことなんだな、といつも教えてもらっていました。
そして、常に一番楽しみにしていたコーナーは「みっちんの声」。
彼女の日々からこぼれおちた言葉が並べられているのですが、笑い声をあげながら読んでいたのはきっと私だけではないと思います。
でも本にみっちん語録は掲載されていません。
理由を聞くと「みっちんの言葉はみっちんのものだから」と、父である順平さん。
真っすぐな返事に、心洗われるようでした。
そんな彼らが水俣へ引っ越すことになった経緯は、「運命」という言葉がこれ以上ぴったりあてはまる事例は無いんじゃないだろうかというストーリーで。
新たな地へ向かうカライモブックスのこれからが楽しみです。
<2023年6月 営業スケジュール> 11:00〜15:30頃
2日、6日、10日、14日、16日、19日、24日、27日、29日
※事前にご連絡いただき調整がつきましたら、休業日や時間外でもご来店いただけます。お気軽にご相談ください。(ツキヒホシ 090-5889-1039)