京都は大原、寂光院への参道沿いにある小さな古道具屋です。 ちょっと昔の器、木製の道具類、古物をリメイクしたものなどを扱います。 不定期営業のため、ブログやSNSでお知らせする営業スケジュールをご確認ください。
2024年11月13日水曜日
藍染の台拭き
我が家のキッチンに欠かせない、出会えて良かったナンバーワンのアイテム♪
それが、この藍染の台拭きです。
台拭きって、定期的に熱湯消毒したり、あるいは漂白したり、きちんと洗濯と乾燥を繰り返したりして、使用するものだと思っていました。
この藍染の台拭きに出会ってからは、それはやっていません。
天然藍に含まれるトリプタンスリンという成分が雑菌の繁殖をおさえてくれるので、しっかりとメンテナンスしなくてもまったく臭わないんです。
汚れたら水洗いするだけ。(ひどく汚れたときは洗剤を使ったり、熱湯を使ったりしますが)
同じ布巾を、濡れた状態で何ヶ月も使い続けても、不思議なほどニオイはしません。
友人の勧めで購入してからというもの、あまりの素晴らしさにびっくり!
最初の数年間は「ままや」さんが作成販売された布巾を使わせていただきましたが、去年からは近所の「大原工房」さんで藍染体験をさせていただき、自分で染めたものを使っています。
水通しした白雪布巾を、深い藍色の発酵液に漬けてから空気に触れさせると、美しい青に染まりました。
本当は、今年から家人が畑で藍を育てているので、それを使って染めたものを今回のツキヒホシ10周年感謝企画の景品に・・・と思っていたのですが、
藍の蒅建(すくもだて)は想像の何倍も何倍も難しい世界で、今年収穫した藍の発酵が間に合いそうになく、去年大原工房さんで染めさせてもらった布巾を景品に充てさせていただいています。
藍染の奥深さをちょっと知っただけでも、その叡智の深さと不思議さに魅了されています。
ぜひ、台所に欠かせない布巾で、体感してみてください。
紅葉もそろそろ見頃の場所が出てきました。
写真は、昨日の近所(西の谷)の風景です。